「新・人間革命」人間外交9より
青年と話す時、山本伸一の胸には、情熱が燃え盛った。
自分の架けた橋を、自分の切り開いた道を、堅固にし、平和の大道をつくり上げてくれるのは青年たちだと思うと、声には力がこもった。
「人には、さまざまな違いがある。多様である。しかし、その差異を超えた共通項がある。
それは、皆がこの地球に住む、同じ人間であるということだ。そして、生老病死を見つめながら、誰もが幸福であることを願い、平和を望んで、懸命に生きているということだよ。
その共通項に立てば、共有すべき"思想"に行き着くはずだ。
それは、生命は尊厳なるものであり、誰にも生存の権利があるということだ。幸福になる権利があるということだ。だから、絶対に戦争を許してはならない。
その生命の尊厳を裏付けているのが、一切衆生が、本来、仏であるという日蓮仏法の哲理だ。
ゆえに戸田先生は、仏法者の立場から、地球民族主義を提唱され、原水爆禁止宣言を発表されたんだよ」
伸一の対話の目的は、この人間としての共通項を確認し合い、平和への共感の調べを奏でることにあった。国境を超えて、生命の尊厳を守る人間のスクラムを築き上げることにあった。
彼は人間の良心を信じていた。胸襟を開き、誠意をもって語り合えば、必ず理解し合い、共感、信頼し合えるというのが彼の確信であった。
伸一は言葉をついだ。
「人間には、国家の利害や立場をはじめ、さまざまなしがらみがある。
それを超えて、人間としての普遍的な価値のために立ち上がってもらえるのか。また不信を信頼に変えさせうるのか――という生命の啓発作業が対話ともいえる。
だから対話には、忍耐、粘り強さ、英知、確信が求められる。
また対話を通して、人格や思想、信念に触れ、新しい知識や智慧、発想などを吸収することもできる。対話は人間を高める直道なんだよ」
――「精神を鍛錬する最も有効で自然な方法は、私の考えでは、話し合うことであると思う」
これはフランスの思想家モンテーニュの卓見である。
青年と話す時、山本伸一の胸には、情熱が燃え盛った。
自分の架けた橋を、自分の切り開いた道を、堅固にし、平和の大道をつくり上げてくれるのは青年たちだと思うと、声には力がこもった。
「人には、さまざまな違いがある。多様である。しかし、その差異を超えた共通項がある。
それは、皆がこの地球に住む、同じ人間であるということだ。そして、生老病死を見つめながら、誰もが幸福であることを願い、平和を望んで、懸命に生きているということだよ。
その共通項に立てば、共有すべき"思想"に行き着くはずだ。
それは、生命は尊厳なるものであり、誰にも生存の権利があるということだ。幸福になる権利があるということだ。だから、絶対に戦争を許してはならない。
その生命の尊厳を裏付けているのが、一切衆生が、本来、仏であるという日蓮仏法の哲理だ。
ゆえに戸田先生は、仏法者の立場から、地球民族主義を提唱され、原水爆禁止宣言を発表されたんだよ」
伸一の対話の目的は、この人間としての共通項を確認し合い、平和への共感の調べを奏でることにあった。国境を超えて、生命の尊厳を守る人間のスクラムを築き上げることにあった。
彼は人間の良心を信じていた。胸襟を開き、誠意をもって語り合えば、必ず理解し合い、共感、信頼し合えるというのが彼の確信であった。
伸一は言葉をついだ。
「人間には、国家の利害や立場をはじめ、さまざまなしがらみがある。
それを超えて、人間としての普遍的な価値のために立ち上がってもらえるのか。また不信を信頼に変えさせうるのか――という生命の啓発作業が対話ともいえる。
だから対話には、忍耐、粘り強さ、英知、確信が求められる。
また対話を通して、人格や思想、信念に触れ、新しい知識や智慧、発想などを吸収することもできる。対話は人間を高める直道なんだよ」
――「精神を鍛錬する最も有効で自然な方法は、私の考えでは、話し合うことであると思う」
これはフランスの思想家モンテーニュの卓見である。
